2021年 東京
AVシステム リノベーションプロジェクト 英語対応

駐日フィンランド大使館 様

さまざまな用途で使用される“Piano Room”のAVシステムリニューアルをサポート

東京・南麻布にある駐日フィンランド大使館は2020年、お客様を招いてレセプションやイベントなどを行う“Piano Room”を改修。弊社では音響機器の導入/設置をサポートし、これまで以上に高音質で、使い勝手の良いAVシステムを実現しました。新しいAVシステムは、“Piano Room”内の拡声だけでなく、ウェビナーやオンライン・プレゼンテーションなど、様々な用途で活用されています。今回のリニューアルの狙いとその使用感について、フィンランド大使館副領事・三等書記官のミッケ・キンナリ様にお話を伺いました。

各国要人との会談やレセプションに使用される“Piano Room”。Genelec社製のスマートIPスピーカー、Shure社製のワイヤレス・システム、Biamp社製のメディア・プラットフォーム Tesira、Crestron社製のタッチスクリーンなどの設備が導入されている。

― AVシステムをリニューアルされたきっかけを教えていただけますか。

これまで使用していたAVシステムも、それほど悪いものではなかったのですが、ここは日本の皇族をはじめ各国から要人が来られる施設ですし、より質の高いものを導入したいと考えました。特にスピーカーに関しては、プレゼンやイベントなどを行うこともありますので、その音質には特にこだわりました。同時に使い勝手や簡単に持ち運びができる機能性といった部分も改善したいと考えました。工事は2020年6月に開始し同年8月に完了しました。

― 弊社に依頼されたのはなぜですか。

フィンランドのスピーカー・メーカーであるGenelecの日本法人 ジェネレックジャパンに紹介していただきました。我々自身もWebサイトなどで独自にリサーチしたのですが、今回と同じような案件の実績があり、信頼できるシステムインテグレーターであると感じたので、最終的にアストロサーブさんにお願いしました。佐藤さん(※アストロサーブ 東京本社営業部)には多くの要望を伝えましたが、物事をとても正確に理解してくれ、我々の要望への対応も非常に正確でした。また運用開始後も、AVシステムを使用するためのトレーニングや調整などでしっかり対応頂いていますし、より良いものに仕上げていくという姿勢はとてもポジティブに捉えています。

― 今回のリニューアルで特にこだわった部分はありますか。

デザインです。館内ではパーティーなども行われますから、目に見える部分にケーブルを這わせたくありませんでした。リニューアル後は、ケーブルがまったく見えませんし、その仕上がりには非常に満足しています。もう一つこだわったのが、サスティナビリティです。新しいAVシステムは、将来的な拡張性などを見据えて設置していただきました。今後、新しい建物を増築したり部屋を増やしたりした際も、この“Piano Room”が設備のモデルケースになると思っています。

― 新しいAVシステムの使用感はいかがですか。

音質はもちろん改善され、使い勝手も非常に良くなり、大変満足しています。この施設のAVシステムは、単なる室内の拡声だけでなく、コロナ禍でのウェビナーやオンラインのプレゼンなど、いろいろな用途で使っているのですが、言葉がとても聴き取りやすいですね。私は日本に赴任する前はニューヨークで別の仕事をしていたのですが、そのときも今回導入したのと同じShureとCrestronのシステムを使用しました。想像がつくと思いますが、マンハッタンの電波はフル稼働の状況で、使用できる周波数帯域を探すのは大変です。そんな環境下でも安定して使用できていたShureとCrestronのシステムには、当時から信頼を置いていました。ですので今回も安心して採用しました。

― 他の職員様からの評判はいかがでしょうか?

基本的に皆、ポジティブな感想しかありません。特に評価されているのが使い勝手で、ワンタッチで簡単に使うことができると大変好評です。これまではプロジェクターの操作だけでもとても大変でしたので、この直感的な使い勝手にはとても満足しています。また個人的には、Crestronのタッチ・スクリーンにフィンランドのデザインが描かれているところも気に入っています(笑)。
●取材協力先:
駐日フィンランド大使館/〒106-8561 東京都港区南麻布3丁目5−39
シュア・ジャパン株式会社/〒105-6035 東京都港区虎ノ門4丁目3番1号 城山トラストタワー35F

今回のAV設備改装プロジェクト担当者である
副領事・三等書記官のミッケ・キンナリ様

Genelec社製、Smart IP設備スピーカー
(Dante に対応した同社製のSmartIPスピーカーは電源供給にPoEで対応しておりますので1本のCATケーブルでレコーディングスタジオ譲りの高音質のサウンドを提供するとともに、スピーカーマネージメントも取扱うことが可能となりました。)

左:AVラック 右:Crestron社製 7” タッチスクリーン TSW-760-W-S(優れた操作性により、多数のAV機器を直感的に操作することが可能です。)
Shure社製 Microflex ワイヤレスシステム(様々な会議室に柔軟に対応するマイクロホン・ソリューションです。)

フィンランド国旗の白と青を基調としたスタイリッシュなデザインを作成、職員の皆様からもご好評です。主な使用用途は音量調整、スピーカーの切り替えなど。

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