学校の「伝える」を変える。教育機関で活用するデジタルサイネージ 📖読了時間:約7分
▶この記事のポイント
学校では、行事予定や学校からのお知らせ、学生の活動など、日々さまざまな情報が発信されています。
デジタルサイネージを活用することで、学校の「伝える」を次のように変えることができます。
◎タイムリーに情報を届ける
写真や動画などを活用し、設置場所やタイミングに合わせて情報を発信できます。
◎学生が「つくる・伝える」場になる
学生自身がコンテンツの企画や制作に関わることで、情報を見るだけでなく、発信する学びにもつなげられます。
◎目的に合ったAV環境をつくる
導入目的や設置場所、更新方法などを考えた上で、数年後も無理なく運用できる環境を整えることができます。
本記事では、教育機関におけるデジタルサイネージの活用方法と、目的や運用方法から考えるAV環境の設計についてご紹介します。
1.学内では、どのような情報を発信するのか
教育機関で発信される情報は多岐にわたります。例えば、以下のような情報が考えられます。
🔸学校からのお知らせ:行事予定、休講・変更情報、校内イベント、施設利用案内
🔸学校・学生に関する情報:部活動、学生の成果、作品紹介、コンテスト・大会結果、学校行事の様子
🔸来校者向けの情報:学校紹介、学校の特色、キャンパス案内、オープンキャンパス情報
これらの情報を紙の掲示物で管理する場合、内容の変更や差し替えのたびに印刷や掲示作業が必要になります。
デジタルサイネージを活用することで、表示するコンテンツをデジタル上で更新できるため、情報の差し替えや管理を効率化できる可能性があります。
また、複数の場所に設置したディスプレイへ同じ情報を配信したり、設置場所ごとに異なる情報を表示したりすることも可能です。
つまり、デジタルサイネージは、単に「紙の掲示板をディスプレイに置き換える」だけではありません。
学校内のさまざまな場所へ、必要な情報を届けるための情報発信環境として活用することができます。
2.「見る」だけではない。学生も活用できるデジタルサイネージ
ここまで紹介したのは、学校から学生や来校者へ情報を発信する使い方です。
しかし、デジタルサイネージは、学校から一方的に情報を届けるだけのものではありません。
学生自身が情報を「つくり、伝える」側として活用することもできます。
学生自身が掲載するコンテンツを企画し、撮影や編集を行い、実際に校内へ発信する。
そこには、情報を受け取るだけではない学びがあります。
🔸誰に伝えるのか
🔸何を伝えるのか
🔸どうすれば興味を持ってもらえるのか
これらを考えながらコンテンツを制作することは、情報を発信する力や表現力を身につける機会にもなります。
実際に、学生自身がコンテンツの企画や制作に関わり、完成したコンテンツを校内のデジタルサイネージで配信する取り組みを行っている高校もあります。

参考事例|専修学校クラーク高等学院 大阪梅田校
リコーの導入事例では、専修学校クラーク高等学院 大阪梅田校において、学生が学校内で発信するコンテンツの制作に関わっています。
なかでも、防犯啓発動画では、シナリオ作成から撮影・編集まで学生自身が担当。完成したコンテンツをデジタルサイネージなどで発信しています。
学校から学生へ情報を届けるだけでなく、学生自身も情報をつくり、発信する。
こうした使い方によって、デジタルサイネージは「情報を見るための設備」から、「情報をつくり、伝えるための教育ツール」へと活用の幅を広げることができます。
[参考:🔗リコー|専修学校クラーク高等学院 大阪梅田校 導入事例]
3.教育現場では、AV設備を「何のために使うか」まで考える
では、こうした使い方を実現するには、どのようなAV環境が必要なのでしょうか。
デジタルサイネージを導入する際、まず重要なのは、機器を選ぶことではありません。
🔸誰に情報を届けたいのか:学生、教職員、来校者
🔸どこで情報を見てもらいたいのか:エントランス、廊下、食堂、講堂など
🔸どのような情報を発信するのか:文字中心、写真、動画など
🔸誰がコンテンツを制作・更新するのか:学校担当者、教職員、学生など
こうした目的や運用方法が明確になると、必要となるAV環境も変わってきます。
例えば、
表示する場所
↓
ディスプレイのサイズ・視認性
↓
複数拠点への配信
↓
コンテンツ更新の仕組み
↓
コンテンツの制作・管理方法
↓
学校側で継続的に運用できる仕組み
というように、目的から逆算して環境を考えることが重要です。
特に教育機関の場合、導入時だけでなく、数年後も学校側で無理なく運用できるかという視点が欠かせません。
運用を考える際には、日々のコンテンツ更新を誰が、どのように行うのかまで検討する必要があります。
例えば、現地に行ってUSBメモリなどでデータを差し替える方式では、設置場所が増えた場合に更新作業の負担も大きくなります。
そこで、クラウド型のコンテンツ管理システム(CMS)を活用する方法があります。
クラウド型のCMSであれば、パソコンから遠隔でコンテンツを更新したり、複数のディスプレイを一元管理したりすることが可能です。
また、システムによっては、複数のユーザーに権限を設定し、部門や担当者ごとにコンテンツの管理を分担することもできます。
さらに、教職員が使い慣れた「Canva」や「PowerPoint」などで作成したデータを活用できる仕組みであれば、コンテンツ制作のために新しい操作を覚える負担を抑えることもできます。
重要なのは、導入時に「何ができるか」だけを見るのではなく、「誰が、どのように使い続けるのか」まで考えることです。
せっかくデジタルサイネージを導入しても、コンテンツを更新する人がいなかったり、操作が複雑で使われなくなったりしては、その価値を十分に活かすことができません。

参考事例|ノートルダム清心女子大学
ソニーの導入事例では、新学棟のラウンジに複数のディスプレイを設置し、学生への情報発信に活用しています。
また、オープンキャンパスなどでは、学外からも見えるように活用されています。
この事例からも、デジタルサイネージは単に「ディスプレイを設置する」のではなく、「誰に、どこで、どのように情報を届けるか」まで考えて活用することが重要だと分かります。
[参考:🔗ソニー|ノートルダム清心女子大学 導入事例]
4.デジタルサイネージで、学校の「伝える」はどう変わる?
ここまで見てきたように、デジタルサイネージを活用することで、学校の情報発信や学生との関わり方を変えることができます。
変わること | 学校にとってのメリット |
情報をデジタルで更新する | 情報をタイムリーに届けやすくなる |
設置場所に合わせて表示する | 必要な情報を、必要な場所で届けられる (複数箇所でも一元管理できる) |
映像を活用する | 学校の活動や魅力を伝えやすくなる |
学生もコンテンツを制作する | 「つくる・伝える」学びにつなげられる |
デジタルサイネージによって変わるのは、紙の掲示物をディスプレイに置き換えることだけではありません。
情報を届ける方法そのものを変え、学校内の情報発信やコミュニケーションを支える環境として活用できます。

5.学校に合ったAV環境を、目的から考える
デジタルサイネージを導入するといっても、必要な設備や運用方法は、学校によって異なります。
✅どこにディスプレイを設置するのか。
✅誰に、どのような情報を届けるのか。
✅コンテンツを誰が制作・更新するのか。
✅将来的に設置場所が増えた場合、どのように管理するのか。
こうしたことを考えずに機器だけを選んでしまうと、導入後に「思ったように活用できない」ということにもなりかねません。
だからこそ、デジタルサイネージを導入する際には、機器の選定だけでなく、目的や利用方法を含めてAV環境全体を考えることが重要です。
私たちアストロサーブは、AV機器を選んで設置するだけではなく、「誰が、どこで、どのように使うのか」まで考え、その目的に合わせたAV環境をご提案しています。
デジタルサイネージについても、
🔸情報発信を効率化したい
🔸学校の活動や魅力を写真・動画で伝えたい
🔸学生が制作したコンテンツを活用したい
🔸エントランスや廊下など、設置場所に合わせて情報を発信したい
など、目的に応じて必要となる環境は変わります。
「デジタルサイネージを導入したい」というところからではなく、「学校で何を実現したいのか」というところから考える。
それが、教育機関におけるAV環境づくりで大切なことだと私たちは考えています。
【教育機関のAV環境について、お気軽にご相談ください】
「デジタルサイネージを導入したいけれど、どこから考えればいいか分からない」
「学校に合った設置場所や運用方法を検討したい」
「学生が制作したコンテンツも活用したい」
など、具体的な導入イメージが固まっていない段階でもご相談いただけます。
私たちアストロサーブは、教育機関をはじめ、さまざまな施設や空間において、目的や利用方法に合わせたAV環境をご提案しています。
🔗デジタルサイネージをはじめ、教育現場のAV環境についてのご相談・お問い合わせは👉こちらから。

